2009年08月09日
Selavy the Final Show
「ブルックリンは見ている」のブルックリンとは、このギャラリーのことです(アウトワールドのブルックリンにある)。ふだんから52型ディスプレイが置かれて、常時インワールドをアウトワールドへ展示しています。
ベスト30展に並行して、ファイナル5が始まりした。5人には、モチーフとして、このようにブルックリンのギャラリーを再現したギャラリーユニットが与えられます。
ファイナル5外の私が、なぜ、ここに展示してあるかというと、
ファイナル5に進んだSelavyが「選抜展という形式への批判を展示に込めたい」と、別の5人を選んで、ギャラリーのコピーを預け、その個展5件が合わさったものを、彼女が「出品」しているからです。
↑ご覧のように、同一のギャラリーが絡み合っています。
安易にコンテストや審査に流されることなく、人が自由に美術に関わることの意味を、日頃から議論し、可能な限りの手を打っていく。ごく普通の美術家の姿勢です。できあがった評価を、後追いで利用する人たちとは、違います。
このプログでも、それを基準に、人をご紹介してきたつもりです。
現地へは、こちらから。8月23日SLTまで。
以下、Selavyのノートカードより
訳の始まり
ヴァーチャル界において、空間の在り方は、異なる意味を持つ。リアル・ギャラリーが
与えられた空間のサイズに限定される一方、ヴァーチャル・ギャラリーは、表示できるオブジェクトの数に限定される。
ヴァーチャル・ギャラリーは、単一空間に留まらず、むしろ、多くの並列空間として在る。ギャラリー空間は、交換・連結・修正が可能であり、それらは文脈に過ぎず、必須ではない。
このヴァーチャル・ギャラリーは、中を歩き回れるし、ひとつの展覧会として見ることもできるだろう。振り返って同じギャラリーに入り直せば、全く異なる何かが見えるかもしれない。
そのため、この展覧会は、Brooklyn is Watching 年間ベスト30より選ばれた5名のアーティストによる仕事を、展示する。 しかし5名は、当の審査員が選出した「ファイナル5」ではない。
φFinal Five Show, East of Odyssey
アーティスト:
Arahan Claveau
Dekka Raymaker
comet Morigi
Oberon Onmura
Misprint Thursday
企画・空間構成:
Selavy Oh
訳の終わり
Posted by comet/コメット at 07:59│Comments(0)
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