2010年08月11日
ヴァーチャリズム 和訳Virtualism
プログ Prim Perfect より、和訳しました。
I have E-J translated an article from a blog Prim Perfect, below.
translation 訳の始まり
“Virtualism” – A Movement for a New World「ヴァーチャリズム」− 新世界へ向けて May 5, 2010 by Raven Haalan面白いことに、多くの家にキッチンが有っても、食料品店はまれだ。服を買いまくっても、クローゼットは無い。気象の変化が無くとも、屋根は有る。無重力だが、屋根は、重みを壁に支えられているかのようだ。私たちにプライバシーなど無いが、カーテンだけは持っている。「形態は機能に従う、と誤解されてきた。形体と機能は一体、精神的統合にあるものだ。」フランク・ロイド・ライト 20世紀初頭、フランク・ロイド・ライトは、鉄やコンクリートなど素材の柔軟性を、形態・機能を統一する哲学に融合し、建築に革命をもたらした。もしライトが、ヴァーチャル界の建築家であったなら、何を成し得ただろうか? 法則の異なる「この世界」で、機能は、RLからの根本的な逸脱を促す。↑この画像は、新しい法則が建築哲学に与えた影響を示している。建物の目的は、美術展示にある − それゆえ壁がフレームになっている。無重力が、コンクリートを水に浮かせ、ガラス床を宙に置いている。風雨を凌ぐ防壁は不要、開け放たれている。階段も無い。訪れた者は溺れることなく、人魚の深海まで、好きなように見て回れる。機能RLの家には目的がある。私たちを厳しい自然から守り、交友・睡眠・料理・食事の場となり、衛生を保ち、興味を追い求め、物を保管し、駐車する。私たちSLの家には、何が求められるだろうか? パッケージをレズして開く場所。友と憩い語る場所。踊るかも? アートを掛けたり、所有品を並べたり。猫の居場所? 大概はロマンスの場所だ。ベッドは、寝るため? ほんとに、そこで寝てる?(たぶんキーボードの上でね。だとしても、私のアバターは、元気に踊り続けるだろう。)キッチンで料理してる? 椅子に座って休んでる? 道路は何になるの? テレポートしたり飛行したりできるのに。新世界SLは、自由だ − 病気も、物理的脅威も、身体障害も、ファーストライフの社会的束縛も、無い。私たちは、自由に進路を定め、何に成りたいかを決める。(しばしばファーストライフでは果たせなかった)自身の容姿を表現する。アバターは、自身の精神と人格の投影だ。住民1人でバーチャルワールドを創れることで、可能となるのは、自己発見・自己表現、住民間の交流、内的リアリティの交換だ。物理性を削がれて、全くの心的社会的リアリティになる。無用なはずのキッチン、椅子、階段、屋根、壁、カーテン、道路。それでもなお、これらを多くのビルや家が有している。なぜ? 人は、この興味深い問いに当たる。答は簡単。私たちは、心理的社会的機能を、必要としているのだ。心理的/社会学的機能ヴァーチャル界に存在する事物全てが、心理的社会的目的を満たす、との展望は、建築・ファッション・アートを分析・発展させる。なぜSLで、ファーストライフな身体機能的アイテムを、持つのだろう? 私たちが求めているのは、親しみやすさ・扱いやすさなのだ。上なら上に、下なら下に、家なら家らしく、店なら店らしく。それらが心の枠組みとなって、休養や買い物へ、私たちを導く。CocoaJava CafeA Sense of History CocoaJavaカフェのオーナー Ceejay Writer は、自身の建物で取り組んだ、もうひとつの心理的要件を語る。「私にとって、台所とかバスルームとかなどは、どうでもいいことです。要は、建物が、歴史の感覚を帯びていること・根付くことなんです。」彼女は、その建物に小史を書いてしまうほど、その影響を意識している。SLを探訪するにつれ、建築と芸術について、解ってきたことがある。何かが「効く」(効かない)のは、目的に適った心理的社会的ツボを押さえている(いない)からだ。ヴァーチャリズム「ヴァーチャル・アート」は、そもそもフランク・ポッパーの説いた、インタラクティブ環境に人を包み込む、テクノロジーとアートの融合である。彼の所見は、80年代のテクノロジーに基づいていた...そこから私たちは長い道のりを歩んできた。住民が創るヴァーチャル界は、ヴァーチャルアートを定義・調査・展開する上で、理想のプラットフォームだ。新たな法則のもと実験を重ねる数千人のアクティブな建築家・造園家・芸術家・デザイナー・写真家・マシニマ家らとともに、私たちが立ち会っているのは、これら全ての分野を突き動かす新芸術の出現である。ヴァーチャリズム [vir·tu·al·ism] 芸術動向のひとつ。ヴァーチャル界の柔軟な物理法則・拡張性を活用する。ヴァーチャリズム作品は、ヴァーチャル環境に特有の要素/振る舞いを、特徴とする。その美的考察は、先ず心理的・社会的であって、物理的ではない。抽象は、必ずしもヴァーチャリズムに沿わない。(SLにおいて、多くの優れた芸術が、ねじれたり光ったりしているとしても)ヴァーチャリズムの多くは、とても具体的だ。作例を見て回ろう。もはや天気・重力・順路を気にすることは無い。この構造は、地球の束縛からの自由を、宣言している。人魚、Neko、魔物、バニー、擬人化された動物、バンパイア。アバターのデザインは、ホットなスーパーモデルから這い回るダンボール箱まで、多岐にわたる。造園Rouge, by Eshi Otawara シムでもあり、飾られた彫刻でもある。信じ難いほどイラスト化されたシム Rouge (空撮)。クラブが髪の下にある。ギャラリーは襟巻、店は拘束柱の根もと。カスタマイズ可能な生地から、妖精翼まで。着ている者を取り巻くオブジェから、重力に抗する髪まで。多彩なファッションによる、現実からの離脱。空に舞い、自身の特殊効果を起動しよう。環境空族船 in Caledon Sound スチームパンク・コミュニティ。バーチャル空間における形態・機能・法則の変容が、全環境を創造する、好例。空想の蒸気力タイプライター、空族船、精巧な機械は、架空の目的に適うよう構想されている。写真42, photo by PJ Trenton 写真(ないしマシニマ)は、ヴァーチャルリアリティの単なる記録と思われるかもしれない。けれども(まさに上の写真が、地下から見上げて撮られているように)その創造性は編集可能な環境光に由来し、単なる記録を凌駕する機会が、視覚芸術家に創出される。ヴァーチャリズムは、SLに限らないどころか、ヴァーチャル空間一般にまで及ぶ。ヴァーチャルリアリティの考え方は、ファーストライフ・アート・レンダリング(特に映画)にも、波及する。ワールドビルダー(上)を見てみよう。名前を付けて、何になるって?ヴァーチャル界について、こうして見てきたが、なぜ名前を付けるのだろうか。なぜ定義するのだろうか。私としては、これによって、自分の考えに専念できるし、インワールドの行為をそれなりに説明できる。友人やコラボレーターからの反響や議論を触発し、時には、ひらめきを呼ぶ。友人たちは、井戸端会議で、ヴァーチャリズムの考え方を、試している。彼らの努力が、私を鼓舞する。さらなる議論の展開を期待している。自由にコメントや連絡を入れて欲しい。
CeeJay Writer、Saffia Widdershins、GM Nikolaidis、Kell Babenco の助言とフィードバックに感謝する。本記事は、ravenhaalan.com へも投稿した。 |
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タグ:Hyperformalism
Posted by comet/コメット at 14:02│Comments(0)
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