ソラマメブログ

2008年12月01日

迷惑な貸美術館

迷惑な貸美術館自分から関わらなくとも、彼らの方が、名前にギャラリーだのミュージアムだの使って広まりますから、迷惑です。画廊が貸し出された分だけ、偏見が広まります「絵描きは、自腹切って借りた画廊で、自画自賛する変な人」「家元だかネズミ講だか知らんけど、裾野に取り込まれて貢ぐ、おめでたい人」など。美術家を支援している良心的なギャラリーたちの活動にも、背きます。
それでなくてもセカンドライフに居ると「ああ、私企業の掌で踊ってる人たちかぁ。」なんて思われやすい。

特に困ったちゃんは、貸しミュージアムで。
いくら欧米圏にも貸画廊が増えているとはいえ「アート・センター」とか「ニュー・スペース」とか、名乗り方に遠慮があります。「ミュージアムで借りて発表したら、素敵だと思いませんか?」って、そこまで言ってはばからないのは、「国立新美術館」丸出しの日本事情? その新美術館でさえも、英語名では遠慮して「アート・センター」です。

その手のスペースは、レンタル料も平等負担にならず、どうしても話題性によって作家の扱いに格差が生じ、支払わない者の傲慢・支払った者の卑屈を帯びます。
借りる方も、所場代の上に「選考してやる」態度まで取られた時点で、おかしさに気付くべきなのですが。

結局、国立新美術館に溜まっている絵描きだって、セカンドライフにも当然に進出するんで、そうなったら、彼らの流儀を移植してくるでしょう。その調子で、家元制・免許料・看板料・カルト宗教、ネズミ講、何でも入り込んでくる。政治家に付き合わざるを得なかった学芸員たちの悲哀も知られないままに。

貸し館運営している御自身が、今まで借りてきたように推測されることを、自覚できれば良いんですけど。

せめて「ミュージアム」を「アート・センター」に改称すればね。

これでも21世紀の話題かなぁ。




Posted by comet/コメット at 05:08│Comments(6)
この記事へのコメント comment to this article
事情がわかってないのはあなたでは??
あなたが批判対象としてるSL内MUSEUMは貸しギャラリーはあとづけでありメインはオーナーの親族の作品展示のはず、、、それならMUSEUMでもいいと思うが、、、
というかSLは自由な世界なんでRLの事情や考えを入れようとしてるのは逆にあなたのほうでは??

くだらないねw
Posted by うーーん at 2008年12月06日 01:38
「後付けで部分的なら、好いでないか」とは暴論でらっしゃいます。
そんな「ミュージアム」は存じません。

繰り返します。
部分的賃貸が、作家間に序列を作ります。美術家への支援に無く、自己負担の差によって序列を作る点をも含めて、ギャラリーの責任転嫁を述べました。そのようなギャラリーは、推す作家の引き立て役(所場代を払って裾野に組み込まれる者)を募り、表現人格を否定します。
展覧会とは、第三者の投資による支持表明の場であります。その自覚が無かった運営者であれば、(おっしゃるような後付けとして)museumを賃貸します。

SL日本美術は、未だ狭いことが幸いし、外界では広すぎて効かない(リアル足り得ない)批評を、シミュレーションできます。
もしSLを自由の場と仮定するなら、"museum"賃貸も自由、それを誤りとして指摘するのも自由です。

頂いたコメントは、その自由を偏らせて、国立美術館を新設させるほど「リアル」な政治勢力を、「この世界」に押し込んでらっしゃいます。
Posted by comet/コメットcomet/コメット at 2008年12月09日 04:23
そうですね。自由というならなにやってもいっても自由だよねw
それはそのとりですね。
だからRLのMUSEUMのいろいろなしがらみややっかみなんか関係ないと考えるのも自由!
あなたのようにそういう世界にSLもなるのではと危惧するのも自由!

>展覧会とは、第三者の投資による支持表明の場であります。
理想はそうだけど、まあ売れない作家は金払って展示させてもらうしかないからしょうがないよね。別に展示させてやるから金払えと脅されたわけでもないし作家の意思で払ってるんだからそれこそ第三者にとやかくいわれるすじあいはないような気がする。
確かにRLだとかなりの金額がうごくんだろうけどさ、SLじゃ月100円とか200円のはなしだよw
考えすぎかな、、、あなたは。そんなことするくらいなら本業のARTがんばれよw
Posted by うーーん at 2008年12月10日 19:01
「後から、ちょっと混ざったぐらい、しかたないじゃないか」というミートホープ式の自己弁護に終始してらっしゃる。そんな弁護では、された方にも迷惑でしょう。

「理想はそうだけど、まあ売れない作家は金払って展示させてもらうしかないからしょうがないよね。別に展示させてやるから金払えと脅されたわけでもないし作家の意思で払ってるんだからそれこそ第三者にとやかくいわれるすじあいはないような気がする。」

↑支持表明の役を逃れる都合から、理想と現実を区分けする、そこまで勝手なギャラリー(卑屈な作家?)は、存じません。

私は既に、借りる側にも非があることを、書きました。所場代を払わずとも、作家から画商や企画者にプレゼンテーションを掛ければ、用は足ります。作家が卑屈に妥協すれば、社会に絵を見せる道が崩れます。
史上初の「個展」を開いたクールベも、後援者から会場を与えられて使ったまでです。

「この世界」の価格は、いまのところ、シミュレーション価格と考えられます。地価・被服費・デザイン料などとの比較で、評価額として機能するものです。レンタル料の分担額も、作家の序列を決める評価額の一種です。
「この世界」の価格体系は、外界の1%かもしれません。しかし、どんな名品でも、初めの値段は最終価格の1%に満たないシミュレーション価格でした。何万円・何十万円から始まっても、何億円・何十億円からすれば、別世界のシミュレーション価格です。だからといって、何万円の額面を笑うのでしょうか。当事者は、何十何万何千円の正当性を真面目に探して、値段を決めます。それがArtの本業だと思います。

単価の何百L$を笑うゆとりでらっしゃるなら、コレクションを作れます。そのコレクションで文字通りのmuseumを作れます。
あるいは、多くの美術家に展覧会の機会を与えられます。そのようなミュージアムやギャラリーは「この世界」に、いくつも存在します。
作家が支払った何百円を笑いつつ、他人に「がんばれ」とは、まさにmuseumを騙る者の御言葉ですね。

そうまでして貸館をかばってらっしゃるのは、なぜでしょうか。
Posted by comet/コメットcomet/コメット at 2008年12月13日 09:29
ん?暇だからw
それはさておき確かにそのとおりかもね。
私にはそんな財力はSL内ではありませんが余力のある人で美術家の支援をしたい人ならまさにMUSEUMが作れるね。
でも残念ながらSlはビジネスでなりたっててどうも金とって当たり前という流れがあるね。だからこそ他の仮想空間より人があつまりやすいわけですが
ただ作家に序列をつけて展示料金を変えてるとかは実際おこなわれていないと思うんですが。なんかMUSEUMという名前のイメージからの妄想だけ批判してほんとに中身を調べた上での批判なのか?というのが一番の理由かな。
相手は迷惑なんじゃないの。

ただ料金を人に払ってまで展示するくらいなら自分で土地借りて展示すればいいわけで、、、RLじゃあできなくてもSLならすぐ出来るよね、、、
それでも美術館やギャラリーと名の付くところに展示したいと思うのはそこの運営に魅力を感じたからだと思いますが。
たとえば多くの人に見てもらえるよう定期的なイベントをかねかけて開いたりよりよく見えるように建築をきれいに整えたり。運営費としていただいてるだけじゃないのか?
そこまで自分では出来ないしお金ないからそういう場所に料金払って展示したいと思うわけで。

確かに結局ビジネスの上に成り立っていてそちらの目指すARTに関心のある人が無償で展示させてくれるとはならないのはこの世界にとってマイナスかもしれませんがRLもSLも残念ながらビジネスに振り回される美術家が多いということをあなたは知ってるから批判してるんだろうけどもう少しRLでもSLでも大人になろうよ、、、、
他の記事の批判的な内容もすごくいいたいことはわかるけど関係ない人をいきなり批判対象にしたりするのは気持ちのよいものではないしそれは私の阿他に対する批判的なコメントであなたも感じてるはず。
RLでも同じようにあなたのいう迷惑な貸し美術館に苦情を言いつづけてるのなら文句言わないけどただのブログたたきにしか思えなくてね。
別にかばってるわけではないあなたに言いたいだけだw
Posted by うーーん at 2008年12月13日 11:00
↑誠に恐れ入りますが、以降、使い捨てではない御名前に限って、コメントをお受けします。そうしないと、他の方がコメント者であるかのように、誤解され得ますので。
匿名に寄りかかった意図的な非礼(批判になっていない)を疑っておりまして、ソラマメ会員のみコメントをお受けする設定にしたのですが、セキュリティ不備なのか、使い捨て名義のコメントをサーバーが受けてしまったようです。

「あなたに言いたいだけ」でらっしゃるなら嬉しいですけれども、それにしてはIMを頂いておりません。

議論の定石として、「自由だ」と言ってしまったら話す理由が無くなるので、わざわざコメントなさらなかったはずです。「自由なんだから」とは、主張の根拠が無いときに出てしまう御言葉です。
私は「自由と仮定して」、おっしゃった「自由」の偏りを指摘したまでです。SLの自由とはユーザー側の願望に過ぎず、SLがリンデンの独裁国家であることは、Openspaceの値上げが明かしています。

私は、外界と「この世界」を、ひとつの現実の異なる側面として扱ってきましたから、都美術館と国立新美術館をも批判対象にしたばかりです。外界の関係者に対しても、同じ態度で接してきました。

「ビジネス」も、言葉の使い方としておかしい。自由市場で誰かが絵を買うことで成り立つ美術は、初めからビジネスです。支援・パトロンという言葉は使われていますけれども、経済学者は、見返りに作品を受け取っているメジチ家の「支援」を、投資と見なします。

賃貸料を払う人と払わない人の格差は、どうしても出るでしょうね。
特定の館は指しておりませんが、関係者に聞き込んだ上で、書いています。聞くまでもなく、既に認めてらっしいます。例えば、

「美術館やギャラリーと名の付くところに展示したいと思うのはそこの運営に魅力を感じたからだと思いますが。
たとえば多くの人に見てもらえるよう定期的なイベントをかねかけて開いたりよりよく見えるように建築をきれいに整えたり。運営費としていただいているだけ」

それが、序列・差別でらっしゃいます。魅力ある招かれた作家(音楽家・建築家)と、魅力無く招かれずに運営費を負担して展示する者に、分けてらっしゃいます。誰を見せるための展覧会なのか、誰に投資すべき場なのかを、無視してらっしゃいます。本来、魅力があるから展示したのであって、魅力の無さを自覚しつつ展示する者は、観客に対して不誠実です。
親方に所場代を払うのは、学校教育や家元制の考え方です。しかし実は、その作家の身になって助言する人なら、作品を買っています。買わないで助言するのは、その作家の身に立たずに、指導欲(先生気分)だけ満たしたい人。聞くに値しません。買う人は、それが美術家に対する信頼関係・コミュニケーションの基本であることを、知っていると思います。

展覧会とは、第三者の投資による支持表明の場であります。この原則を否定するために「理想」「自由」「大人」「気持ちよくない」「たかが100円」「気がする」「としか思えない」「ビジネス」「ブログたたき」などの語を用いてらっしゃいます。
その方にとって気持ち悪いのは、批判ではなく、「第三者の投資による支持表明」ですから、この原則を私が曲げるまで、不快とか幼稚とか「買わない人の意見を聞かないのは、心が狭い」とか、おっしゃり続けるでしょうけれど、笑った百円ですら買えない者を信じるのは無理です。
Posted by comet/コメットcomet/コメット at 2008年12月15日 22:20
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