ソラマメブログ

2008年12月17日

欧米から見た中国

欧米から見た中国Marcoの新作、ヴァーチャル中国への旅は、好きになれません。日本は、共産主義大国が隣にあって、北朝鮮を植民地化しているような状態ですが。欧米人にとっては、どうせ中国って遠い国で、人権無視・言論統制・共産主義教育・疑似自由管理社会とか、そんな問題は人ごとで、けっこう呑気にしていられる。そんなノンビリ観が、この絵には出てしまっていて。
彼に「アジア人には共産主義で充分といった、遠い国からの呑気な人種差別を感じる」と言うと、一応、そんな自覚は無かったと答えます。本意は、ヴァーチャル旅行にあって、その典型例として中国を選んだつもりとか。この中国人青年は、以前に彼の作品に登場した「初期アバター」の延長にあると。

欧米から見た中国欧米人と話していて、中国の明るい未来とか「来週から、中国観光に行くんだー、るんるん」の話になったとき、「じゃ、自分の子供を中共の小中学校に入れたいと思う?」と聞いてみて下さい。入学させたいと答えた欧米人に、私は会ったことが無い。要するに、なんだかんだ言って、アジア人なんか、どうせ人権意識や自由のセンスが無くて、だから共産主義国家で洗脳されてれば充分と考えている。しかし、自分の子供を中国の小中学校に入れて洗脳させるなんて、とんでもないと、ちゃんと白人とアジア人を区別しているんです。

この質問に答えないで怒り出す欧米人がいます。(Marcoは、違います。念のため)「そういう感情的なモノの言い方は好くない。」とか、「もっと広い視野で、モノを見なければいけない」とか。だったら可愛い我が子を中共の小中学校に送って、視野を広げろって、言ってんのにね。
「お子さんを送るの、送らないの、どっちなのさ。」

アジア人も白人と同等に民主主義を獲得する能力と権利がある。そのことを証せる美術家でありたいです。
欧米から見た中国展示は、日本時間19日朝6時までARENAにて

展示終了後も、Marcoスタジオ(Overfotoギャラリー付属)で見られることがあります。欧米から見た中国




Posted by comet/コメット at 01:20│Comments(0)
※会員のみコメントを受け付けております、ログインが必要です。
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。