2008年12月06日
スキンの政治学(外国編)
以下3点、日本人名の付いたフォトリアルスキンを挙げます。これらに対抗できるリアリティの国産品を待望します。日本人の顔は日本人自身によって打ち出されて欲しいからです。
Redgrave HANA(+ comet Asian shape)
フォトリアル・アジアタイプの先駆け。舞台向けメイクを想わせる濃い影や目張りで、遠目にも表情が解りやすい。日本人名に反して、浅黒い肌・低い鼻・大きな目は、フィリピン人モデルと思われるが、この写真では、シェイプで日本人顔に変えている。好みの顔立ちに変えやすい柔軟なスキン。
Second Skin Labs Mali(+ comet Asian shape)
歌手ビョークのエスキモー顔がモデルなのは明白でも、名前はマリさん。アジアタイプで最もリアル。セット売り限定3000Lと高めの上に、セット内のメイクが洗練されていないためか、低い知名度に甘んじている。男性版(5000L!)は、浅野忠信・朝青龍に似た一重まぶたのモンゴル型。
リアリティに徹して目張りが無いため、遠目の印象が薄い。近くで見ると若い肌と顔立ちが艶めかしい。
Laqroki Suzu(+ comet Asian shape)
フォトリアリティや目張りのバランスが良く、遠近ともにリアル。やや質感を押さえた肌は、薄いファンデーションを想わせる。最も日本人らしい顔立ち(弥生型)のスキン。スズさんとは珍しいお名前。
私は、日本と日本人をどう見せるべきかについて、こだわります。
外国に対して、アニメで自分を見せてばかりいる日本に疲れているので、フォトリアルスキンを使います。スキンを買ったら直ぐ、目をできるだけリアルなサイズにして、アニメ臭を抜きます。日刊セカンドライフ(外国製スキンのリアリティを削いで日本アニメ風に変える)とは正反対のアバター作りです。
日本ブランド用ファッション写真で、デザイナー自らハリウッド系白人そっくりのアバターを演じていると、悲しくなります。
日本のアニメ監督が「日本人の顔は、SFに向いていない」と、自身初の実写作品をポーランド映画にしてしまったのは、剰りに無自覚な自己人種差別だと思います。ファイナル・ファンタジー劇場版CG映画でも「白人の俳優は日本人の監督からは使いにくいけど、CGモデルなら好きなように扱える」と安易に語る卑屈さは、この手の業界の本音でしょう。
韓国映画が、日本に先んじて日本アニメを多く実写化、アジア人の顔で堂々と演出している現状を、率直に受け止めたいです。
もうひとつ意識していることは、浮世絵や蝶々夫人のようなジャポニズムを取らないことです。だから、外国人の前では、和服を着ません。着てみせるのは、正月の日本だけです。
自分の作品を「日本的」「ZEN」と言われることは、まれですが、そんな時は、日本趣味で括られる不手際が自分にあったのではないかと少々心配になります。
欧米人の茶屋や芸者ごっこに誘われて見ると苦笑せざるを得ません。けれども、落水荘やファンズワース邸が日本人よりも日本人らしいことを、彼らは知らないのですから、日本人の方から、もっと明言すべきと思います。

フォトリアル・アジアタイプの先駆け。舞台向けメイクを想わせる濃い影や目張りで、遠目にも表情が解りやすい。日本人名に反して、浅黒い肌・低い鼻・大きな目は、フィリピン人モデルと思われるが、この写真では、シェイプで日本人顔に変えている。好みの顔立ちに変えやすい柔軟なスキン。

歌手ビョークのエスキモー顔がモデルなのは明白でも、名前はマリさん。アジアタイプで最もリアル。セット売り限定3000Lと高めの上に、セット内のメイクが洗練されていないためか、低い知名度に甘んじている。男性版(5000L!)は、浅野忠信・朝青龍に似た一重まぶたのモンゴル型。
リアリティに徹して目張りが無いため、遠目の印象が薄い。近くで見ると若い肌と顔立ちが艶めかしい。

フォトリアリティや目張りのバランスが良く、遠近ともにリアル。やや質感を押さえた肌は、薄いファンデーションを想わせる。最も日本人らしい顔立ち(弥生型)のスキン。スズさんとは珍しいお名前。
私は、日本と日本人をどう見せるべきかについて、こだわります。
外国に対して、アニメで自分を見せてばかりいる日本に疲れているので、フォトリアルスキンを使います。スキンを買ったら直ぐ、目をできるだけリアルなサイズにして、アニメ臭を抜きます。日刊セカンドライフ(外国製スキンのリアリティを削いで日本アニメ風に変える)とは正反対のアバター作りです。
日本ブランド用ファッション写真で、デザイナー自らハリウッド系白人そっくりのアバターを演じていると、悲しくなります。
日本のアニメ監督が「日本人の顔は、SFに向いていない」と、自身初の実写作品をポーランド映画にしてしまったのは、剰りに無自覚な自己人種差別だと思います。ファイナル・ファンタジー劇場版CG映画でも「白人の俳優は日本人の監督からは使いにくいけど、CGモデルなら好きなように扱える」と安易に語る卑屈さは、この手の業界の本音でしょう。
韓国映画が、日本に先んじて日本アニメを多く実写化、アジア人の顔で堂々と演出している現状を、率直に受け止めたいです。
もうひとつ意識していることは、浮世絵や蝶々夫人のようなジャポニズムを取らないことです。だから、外国人の前では、和服を着ません。着てみせるのは、正月の日本だけです。
自分の作品を「日本的」「ZEN」と言われることは、まれですが、そんな時は、日本趣味で括られる不手際が自分にあったのではないかと少々心配になります。
欧米人の茶屋や芸者ごっこに誘われて見ると苦笑せざるを得ません。けれども、落水荘やファンズワース邸が日本人よりも日本人らしいことを、彼らは知らないのですから、日本人の方から、もっと明言すべきと思います。
Posted by comet/コメット at 20:25│Comments(0)
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